令和2年度 職場のハラスメントに関する実態調査報告書」が令和3年4月に厚生労働省より公表されています。
企業に対する調査と、労働者に対する調査があり、あわせて見るとよいと思います。

例えば企業ではハラスメント予防・解決のための取組を進める上での課題として、「ハラスメントかどうかの判断が難しい」の割合が多く(65.5%)、それは労働者側調査でも「ハラスメントがあったともなかったとも判断せずあいまいなままだった」(パワハラ59.3%、セクハラ40.2%)と出ており、ハラスメントを知った後の企業の対応も「特に何もしなかった」(パワハラ47.1%、セクハラ33.7%)とも合わせると、実際の運用にはみなさん悩んでいる現状が推測されます。

この調査では顧客等からの著しい迷惑行為(いわゆるカスタマーハラスメント他)、就活等セクハラの調査もされているので、企業規模に関係なく目を通しておくとよいと思います。