監督官がやって来た。このコラムで前にも触れたが、監督官が事業所に来ることを「臨検」という。監督官が職権に基づいて行う、事業所への立ち入り調査のひとつである。
では実際に、監督官が調査(臨検)に来るのは、どんなときだろうか?
監督官が臨検するタイミングはいくつかある。定期的な計画に基づく「定期監督」。そして「うちの会社は残業しても残業代を払ってくれない。何とかして」というような、労働者からの「申告」に基づいた「申告監督」がある。もうひとつは定期監督などの後に、実施状況を確認するための「再監督」も。
これらの中でも、最近は「申告監督」が増えている。
終身雇用制が崩壊した現在、労働者も自分の「身」は自分で守るという意識が強くなっているのだろう。会社が理不尽な扱いをしたときは、訴訟までいかなくても、労基署などへ申告し、しかるべき措置を取るようになってきている。
ところで、インターネットの検索サイトで「解雇」や「サービス残業」などのキーワードを入れてみてもらいたい。すぐに万単位の検索結果が現れる。それらのサイトの中には、労働者の側に立った情報提供をしているページが多いので、どうやって申告したらよいかなど、すぐに分かるようになっている。
経営側も情報をきちんと持っておく必要がある。
いつか電話が鳴り、監督官から「○月○日何時に臨検にうかがいます。ついては調査に必要な帳簿類を用意しておいてください。」といわれたら?
次回からは、臨検の際に必ず求められる帳簿類(法定三帳簿とも言う)や具体的な立ち会い方、心構えなどについて書いていきたい。
平成17年9月5日 第2551号
労基署つきあいテクニック目次へ
社会保険労務士法人 開東社会保険労務事務所 160-0023 東京都新宿区西新宿7-2-6K-1ビル8階 TEL:03-3369-7411 FAX:03-3369-2711 info@kaito-sr.com