実際に労基署に行く。東京のある労基署では、入り口に、銀行の受付にあるような発券機がおいてある。労基署の担当別にボタンがあり、届出や相談など目的のボタンを押すと、番号が付いた券が出てくる。席で待っていれば、その順番に呼び出され対応してくれる。
労基署の窓口はだいたい三つに分かれている。方面、安全衛生課、それから労災課の三つである(地方によって名称などは違う)。
仕事上よく行くのは、労災課。労災保険に関する届出などを受け付けるところ。年に一度、労働保険料の年度更新(労働保険料の支払い)があるが、この手続は労災課で受け付けてくれる。その他、新たに事業所として労働保険の加入をする場合も労災課で手続する。
また、労働者の場合であれば、不幸にも業務上の事故や病気、通勤上の事故などがおきたとき、労災保険の給付を請求するのが、この窓口。
安全衛生課は、事業所の安全衛生に関する窓口。労働安全衛生法には各種の報告や届出など義務づけられている。健康診断結果の報告。建設工事の計画届。ボイラー・クレーン等の検査業務。そのほか、各種免許手続など。事業所の安全衛生管理に関する全般的なことを取り扱っている。
最後に「方面」。36協定など各種の労使協定書や就業規則の届出の際に行く窓口。労働基準関連の相談も受け付ける。なぜ「方面」というのか−−。監督官の担当地区によって、例えば第一方面、第二方面などと分かれているそうだ。事業場に対する臨検監督や指導などもこちら。労働者からの申告(たとえば賃金不払残業)も受け付ける。
労使の間で問題がおきそうだ(おきてしまった)。従業員の労働条件をこのように考えている。残業代の計算方法がよく分からない、などなど。労働に関する疑問や実務上の問題など、使用者側も労働者も、労基署をもっと活用してみてはいかがだろうか。
労基署つきあいテクニック目次へ
社会保険労務士法人 開東社会保険労務事務所 160-0023 東京都新宿区西新宿7-2-6K-1ビル8階 TEL:03-3369-7411 FAX:03-3369-2711 info@kaito-sr.com