|
平成16年3月改正労働者派遣法の施行により、製造業でも派遣が可能となり、また企業の直接雇用控えもあり、人材派遣業界は年々拡大しています。
しかし、肝心の派遣法その他の労働法制が十分に周知されておらず、「偽装請負・違法派遣」も多く行なわれており、そのトラブルがマスコミで盛んに取り上げられ、最近では行政も集中的にその是正に乗り出しています
。
行政の取り締まりは、派遣会社や人材紹介会社に限られたものではなく、平成16年度には業務請負業の企業でも141社が調査対象となり、内108社が偽装請負などで是正
指導を受けました。
偽装請負 |
労働者を使用する際の使用者責任を免れようとして、形式的には請負(委託)契約でありながら、実態としては労働者派遣であるものを言い、違法です。 |
違法派遣 |
派遣先から更に別会社に派遣(多重派遣)や適用除外業務の派遣など、派遣法に違反した形式で行なわれる派遣です。派遣元だけでなく、派遣先も罰せられる場合があります。 |
「偽装請負」や「違法派遣」は、とりわけ製造業やIT関連業界に蔓延しているといわれており、行政でも業界を絞っての是正指導を行なったりしています。この場合、まずは業界の大手各社への指導が集中的に行なわれているため、大手では人材の供給元になっている下請け企業に請負(委託)契約から派遣契約への切替を要請したり、労働者の方でも法令に精通してきているなど、もはや「業界特有の慣習」は通らない状況になりつつあるのです。
違法であるかないかは、契約の名称だけではなく実態によって判断されます。
「うちの契約は大丈夫?」と不安な場合には、労働局のホームページで「業務委託」や「請負」といった契約として認められるかどうか簡単にチェックポイントがまとめられていますので参考になるでしょう。
《請負の適正化のための自主点検表》(労働省告示第37号を基に作成)
平成16年3月の法改正による派遣受入期間の制限の緩和及び物の製造業務への派遣の解禁等に伴う増加や、法令遵守に対する認識の広がりなどにより、近年派遣業の許可取得は著しく増加していま。また、職業紹介事業所数についても、「紹介予定派遣」に対応するため、同様に許可取得が増加中です。
許可・届出事業所数の推移
平成18年4月東京労働局 調査
|